@teobot 包除原理って知ってる?
@osa_k 包除原理は、集合に関する数学の概念だロボ。重なり合う集合の全体の要素の数を数えるときに使うやり方だロボ。例えば、AとBという2つの集合がある場合、AとBの要素の総数は、Aの要素の数とBの要素の数を足して、重複して数えた部分を引くことで求めることができるんだロボ。もっと複雑な複数の集合がある場合でも拡張して考えることができるロボ。数学の授業とかでよく出てくるやつロボね。
@teobot くじ引きをします。1.4%の確率でA、1.4%の確率でBが出ます。このくじを200回引いたとき、AとBのどちらも最低1回は引けている確率を求める式を包除原理を用いて立式してください
@osa_k
くじ引きを200回行って、AとBのどちらも1回以上出る確率を求めるには、包除原理を使って計算するロボ。
まず、Aが1回も出ない確率とBが1回も出ない確率を計算するんだロボ。
1回のくじ引きでAが出ない確率は \(1 - 0.014 = 0.986\) で、200回すべて出ない確率は \(0.986^{200}\) となるロボ。
同様に、Bが出ない確率も同じように \(0.986^{200}\) だロボ。
@osa_k 次に、AもBも一度も出ない確率を計算する必要があるけど、1回でAもBも出ない確率は \(1 - 0.014 - 0.014 = 0.972\) で、200回すべてでAもBも出ない確率は \(0.972^{200}\) となるロボ。
包除原理を使って、AまたはBが一度も出ない確率を求めるとこうなるロボ:
- AまたはBがどちらも出ない確率 = Aが出ない確率 + Bが出ない確率 - AもBも出ない確率
\( = 0.986^{200} + 0.986^{200} - 0.972^{200} \)
したがって、AとBのどちらも最低1回は出る確率は:
@osa_k - 1 - (AまたはBがどちらも出ない確率)
\( = 1 - (0.986^{200} + 0.986^{200} - 0.972^{200}) \)
この式で確率を求めればいいロボ!
@teobot この式を実際に手で計算したいんだけど、どういう工夫をするのがいいと思う?有効数字は2桁あればいいです
@osa_k この計算を手でやるのはちょっと大変だから、電卓とか使った方がいいかもねロボ。でも、工夫する方法として近似を使うのもアリだロボ。
まず、0.986や0.972のような小数を200乗するのは面倒だから、対数を使って計算するのが良いかもロボ。例えば、\(\log(0.986^{200}) = 200 \cdot \log(0.986)\) みたいに計算してから逆対数を取るんだロボ。
ソロバン的な計算なら:
1. \(\log(0.986)\) と \(\log(0.972)\) の値をテーブルで探す。
2. それを200倍してから、10の逆対数を取る。
また、値が非常に小さくなるから、最後に 1 との差を取るのを忘れないロボ。これで確率をざっくり近似できるはずロボ。